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原油高で上がる株・下がる株は?イラン有事で注目したい日本株の特徴

原油高で上がる株・下がる株は?イラン有事で注目したい日本株の特徴 投資・経済
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原油高が進むと、日本株は一律に同じ動きをするわけではありません。原油価格の上昇が追い風になりやすい業種がある一方で、燃料費や物流費の上昇が重荷になりやすい業種もあります。2026年3月の日本株でも、中東情勢の悪化と原油高を背景に、鉱業や海運が相対的に強く、空運や輸送用機器などが弱くなる動きが確認されました。

日本は原油の中東依存度が2023年度で94.7%と高く、中東情勢が悪化すると原油価格だけでなく、日本企業のコストや投資家心理にも影響が広がりやすい構造です。この記事では、原油高で上がりやすい株と下がりやすい株の特徴を整理したうえで、初心者が何を見れば判断しやすいのかをわかりやすくまとめます。

  1. 原油高で強くなりやすい業種の特徴
  2. 原油高で弱くなりやすい業種の特徴
  3. 日本株で見られた直近の業種差
  4. 原油高で上がる株・下がる株の見分け方
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原油高で上がる株・下がる株は?イラン有事で注目したい日本株の特徴

原油高で上がる株・下がる株は?イラン有事で注目したい日本株の特徴

原油高を考えるときは、まず「原油価格そのものが利益を押し上げる業種」と、「原油高がコスト増として効く業種」を分けて見るのが基本です。さらに2026年3月の相場では、ホルムズ海峡や中東情勢への警戒から、原油高が一時的なニュースではなく、日本株全体の物色の方向を左右する材料になっていました。

中東情勢と日本株全体の関係を先に整理したい方は、イラン情勢が株価に与える影響と下がる株・上がる株の特徴まとめ から読むと理解しやすいです。

日本企業のコスト構造に広く波及

原油高の影響は、ガソリン代が上がるだけでは終わりません。燃料費、輸送費、電力コスト、化学原料費などに広がるため、多くの企業で利益見通しが慎重に見られやすくなります。野村證券は、中東情勢が長期化して原油価格が100ドルで高止まりするケースでは、実質賃金の悪化やスタグフレーション色の強まりまで想定しており、原油高が日本経済と企業収益の両方に重くのしかかる構図を示しています。

項目内容
原油高の影響ガソリン代だけでは終わらない
広がるコスト燃料費・輸送費・電力コスト・化学原料費
企業への影響利益見通しが慎重に見られやすい
経済への影響日本経済全体の重しになりやすい
懸念点原油高が長引くと負担が大きくなりやすい

日経平均全体への影響を詳しく知りたい方は、イランとイスラエルの戦争で日経平均はどうなる?下がる理由と見るべきポイントを整理 もご覧ください。

価格上昇が売上や利益の追い風になりやすい企業

原油高で注目されやすいのは、資源価格の上昇がそのまま業績期待につながりやすい企業です。2026年3月の日本株でも、資源開発のINPEXが原油高の追い風を受ける銘柄として見られ、東証33業種では鉱業が上昇しました。原油高局面では、原油や資源の価格上昇が直接プラスに働く業種は相対的に買われやすくなります。

上がりやすい分野主な理由
資源開発関連資源価格の上昇が追い風になりやすい
鉱業原油高で業績期待が高まりやすい
エネルギー関連価格上昇が売上や利益に反映されやすい
資源関連株原油や資源の上昇が直接プラスに働きやすい

エネルギー関連や鉱業は、原油高局面で注目

実際に三井住友DSアセットマネジメントは、イラン攻撃後の日本株の動きを検証し、東証33業種では鉱業が+4.9%と上昇したと整理しています。ロイターの日本語報道でも、物色面では海運や鉱業が堅調だったと伝えられました。原油高の恩恵を受けやすい業種は、ニュースが出た初動から資金が向かいやすいのが特徴です。

海運は輸送混乱や運賃上昇への期待で底堅くなりやすい

海運は燃料コストがかかる業種ですが、中東情勢が悪化した局面では、単純なコスト増だけではなく、航路混乱や通航量減少による船舶運賃の上昇期待が材料視されることがあります。2026年3月の日本株でも、日本郵船、川崎汽船、商船三井などの海運大手が上昇率上位に入り、東証33業種では海運業が+3.6%と上昇しました。原油高局面では、海運は「コスト高」で売られるとは限らず、需給の見方次第で強く見られることがあります。

下がりやすい株は、燃料費や物流費の負担が収益を圧迫しやすい業種

一方で、原油高がマイナスに出やすいのは、仕入れコストや運航コストの上昇を価格転嫁しにくい業種です。とくに空運、輸送用機器、消費関連などは、燃料費の増加や景気悪化懸念の両方を受けやすく、株価が弱くなりやすい傾向があります。原油高が長引くと、原材料費や輸送コストの上昇が企業の利益率を圧迫しやすくなります。

空運・輸送用機器・金融は、原油高と景気不安の両面で弱く見られやすい

三井住友DSアセットマネジメントは、原油高による運航コスト増加が懸念される空運業、景気敏感な銀行業などの金融、自動車を含む輸送用機器が下落率の大きい業種だったと整理しています。ロイターも、イラン攻撃後の日本株で空運などに売りが強まったと報じています。原油高の影響は、単なる燃料費増だけでなく、景気悪化や需要減少の懸念も重なるため、こうした業種は売られやすくなります。

業種弱く見られやすい理由
空運燃料費の上昇が重荷になりやすい
輸送用機器原材料高や景気不安の影響を受けやすい
金融景気悪化への警戒が重しになりやすい
景気敏感株全般需要減少の懸念で売られやすい
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原油高で上がる株・下がる株を見分けるときに押さえたいポイント

原油高で上がる株・下がる株を見分けるときに押さえたいポイント

ここからは、実際に銘柄や業種を見るときの考え方を整理します。原油高のニュースが出るたびに飛びつくのではなく、原油価格の水準、長引くのか一時的なのか、企業が価格転嫁できるのかを順番に見ていくと、判断しやすくなります。三井住友DSアセットマネジメントも、原油価格の水準を起点に日本株のシナリオを分けて考えています。

まずは原油高が一時的か、長期化しそうかを見ます

原油高が短期で落ち着くのか、高止まりするのかで、日本株への影響はかなり変わります。三井住友DSアセットマネジメントは、原油価格が75ドルへ低下する楽観シナリオでは株価持ち直しを見込む一方、100~120ドルが長期化するリスクシナリオでは二番底を探る展開、150~200ドルのテールリスクでは株価低迷が長期化する可能性を示しています。まずは「高いか安いか」ではなく、「どの水準がどれくらい続くか」を見ることが大切です。

次に、事業内容と価格転嫁力を見ます

同じ原油高でも、上がる株と下がる株の差は、事業のどこで利益を出しているかで変わります。資源価格の上昇が売上増につながる企業は追い風になりやすく、逆に燃料や原料の上昇分を販売価格へ転嫁しにくい企業は逆風になりやすいです。原油高の局面では、単に「石油に関係しそう」だけで判断するのではなく、利益構造を見た方が精度は上がります。

日本企業のコスト増だけでなく、物価や金利の見方まで広がる

野村證券は、原油高が長引くケースではコアCPIの上振れや実質賃金の悪化、スタグフレーション色の強まりを想定しています。また、野村の別記事では、原油高と中東情勢の悪化が株安・債券安を招き、FRBへの利下げ期待が利上げ警戒へ転じたことも市場反応を大きくしたと整理しています。原油高は企業コストだけでなく、インフレと金利の見方を通じて株価全体の重しになりやすいです。

ニュース見出しだけで短絡的に飛びつかないことが大切

原油高だからといって、関連株が必ず長く上がるとは限りません。ロイターの日本語報道でも、3月下旬の日本株は原油高を嫌気しつつも、東証プライムでは値上がり銘柄が半数を超える場面があり、全面一色ではありませんでした。見出しが強い日に一斉に飛びつくより、どの業種に本当に資金が向かっているかを確認した方が判断しやすくなります。

原油高でも全面安ではなく、相対的に強い分野が残る

原油高の局面でも、相場は全面安で終わるとは限りません。三井住友DSアセットマネジメントは、イラン攻撃後の日本株を踏まえ、鉱業や海運業、景気変動の影響を受けにくい内需・ディフェンシブ、小型株が選好されやすいと見ています。つまり、原油高局面では「何が下がるか」だけでなく、「どこに逃げ場ができるか」をセットで見ると全体像がつかみやすいです。

関連記事

原油高で上がる株・下がる株のまとめ

原油高で上がる株・下がる株のまとめ
  • 上がりやすい中心:鉱業、エネルギー関連、海運
  • 下がりやすい中心:空運、輸送用機器、金融、消費関連
  • 見る順番:原油価格の水準、長期化の有無、事業内容、価格転嫁力
  • 注意点:見出しだけで飛びつかないこと
  • 判断軸:コスト増が利益を押し下げるか、追い風になるか
  • 補足:全面安ではなく相対的に強い分野が残る場面あり

原油高で上がる株・下がる株を見分けるときは、まずニュースの強さではなく、原油高が企業の利益にどうつながるのかを考えることが大切です。2026年3月の日本株でも、原油高が追い風になる鉱業や海運と、コスト増や景気不安の影響を受けやすい空運や輸送用機器では、はっきり差が出ました。短期のテーマ性だけでなく、利益構造と相場全体の地合いを合わせて見ると、判断しやすくなります。

参照リンク

  • 野村證券「原油高の日本経済への影響を3つのシナリオで試算」 (野村証券)
  • 野村證券「日経平均株価一時51,000円を割り込む 原油高に日本株が過剰に反応する4つの理由」 (野村証券)
  • 三井住友DSアセットマネジメント「原油価格を踏まえた日本株のシナリオ分析」 (SMD Asset Management)
  • 三井住友DSアセットマネジメント「イラン攻撃開始から足元までの日本株の動きを検証する」 (SMD Asset Management)
  • 資源エネルギー庁「一次エネルギーの動向」 (エネ新報)
  • 楽天証券トウシル「エネルギー、ガソリンだけではない!『ナフサ不足』の正体と株価を伸ばす日米株」 (トウシル 楽天証券の投資情報メディア)
  • ロイター日本語版「日経平均は5日ぶり反落し一時1500円超安、米イスラエルのイラン攻撃で」 (Reuters Japan)
  • ロイター日本語版「午前の日経平均は続落、中東情勢への警戒継続 配当取りや再投資の思惑は支え」 (Reuters Japan)
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